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「3大夏風邪」手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱に注意《池尻大橋、三宿、下馬、三軒茶屋、中目黒》
2015年7月20日

「3大夏風邪」手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱に注意《池尻大橋、三宿、下馬、三軒茶屋、中目黒》

 

こんにちは。院長の釜萢です。

 

今年の夏は、喉が痛くて熱を出す患者さん、かなりクリニックで診察しています。
当クリニックでは小児の診察していないため、「溶連菌感染症」を含めて一般的な抗生剤が効くものが多いです。

 

さて、3大夏風邪と言えば、手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱)。
毎年6月から8月にかけて子どもを中心に患者が増える病気です。

 

特に今年、2年ぶりに大流行の兆しを見せているのが手足口病。
6月は西日本が中心でしたが、その後、東北や関東地方でも増えており、全国的に広がりつつあります。

 

手足口病は、名前の通り、手と足、口の中の粘膜に水疱を伴う発疹ができる急性ウイルス感染症。
乳幼児の感染が多いですが、大人でもかかることがあります。
特徴は強い喉の痛み(食事や水分が摂れなくなることもあり)と発熱です。

 

原因は、コクサッキーA6、A16、エンテロウイルス71型などへの感染で、特効薬はなく、治療は対症療法となります。
ほとんどの場合、数日から1週間程度で改善しますが、稀に重症化することがあるため、症状が強い場合はすぐに医療機関を受診して下さい。

詳しくはこちら⇒国立感染症研究所「手足口病とは」

 

 

昨年流行したのは、ヘルパンギーナ。
突然38度以上の高熱が出て、口蓋垂(のどちんこ)の周辺に水ぶくれのような水疱ができる病気。

 

原因は手足口病と似ていて、コクサッキーウイルスA群、コクサッキーウイルスB群、エコーウイルス、エンテロウイルスへの感染です。
のどの痛みと発熱は手足口病と共通していますが、違いは手足口病と比べ高熱が出ること。
また、水疱は口の中だけに限られることです。

 

治療はこちらも特効薬はないため、対症療法になります。

詳しくはこちら⇒国立感染症研究所「ヘルパンギーナとは」

 

 

最後にプール熱。プールでの感染が多いためこの名前が付きましたが、正式名称は咽頭結膜熱。
感染はプール以外の病院や介護施設などでも起こり、高齢者が感染することもあるので注意が必要です。
夏を中心に、秋と春にも小さな流行がみられることあり。

 

原因はアデノウイルスへの感染です。
症状は喉の痛みと発熱が共通しますが、それ以外にも頭痛、食欲低下、全身のだるさ、結膜炎にともなう目の充血、痛み、涙目など、多岐にわたります。
治療はやはり対症療法で、目の症状が強ければ点眼薬なども使います。

詳しくはこちら⇒国立感染症研究所「咽頭結膜熱とは」

 

 

3大夏風邪の予防は、手洗いをして、感染者との接触やタオルの共用を避けることなどです。
高齢者や乳幼児の中にはまれに重症化する人もいるので注意しましょう。

 

2015-07-20

 

【当クリニックでは、糖尿病・高血圧を中心に生活習慣病の診療の他、一般内科の診療や、健康診断も行っています。検査内容も含め、何かございましたら、お気軽にお電話ください。】

(電話をかける⇒03-6450-8506) 

 

(患者さんの年齢・性別・症状などは、個人が特定されないよう、変更して記載している場合がございます。ご了承ください。)

 

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院長経歴(プロフィール)

かまやち内科クリニック院長。元慶應義塾大学病院 腎臓内分泌代謝内科所属。予防医学医。 専門は、糖尿病・高血圧、その他の生活習慣病(脂質異常症、痛風(高尿酸血症)など。オーダーメイドの診療を心がけています。医療現場の真実と向き合い、医療のあり方を一緒に考えていきたい。ひとりひとりの幸せな人生に寄り添い、病気と闘い続ける医師でありたい。そんな想いを込めて日々、走り続けています。