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九死に一生!椎骨動脈解離の男性。高血圧は無治療でした。《池尻大橋、三宿、三軒茶屋、中目黒、内科、高血圧》
2017年8月28日

九死に一生!椎骨動脈解離の男性。高血圧は無治療でした。《池尻大橋、三宿、三軒茶屋、中目黒、内科、高血圧》

 

こんにちは。院長の釜萢です。

 

45歳の男性が高血圧の治療を行いたいと当院を受診。

 

昨年、頭痛がひどくて近くの病院で頭部MRIを行ったところ、緊急な対応が必要と判断され某大学病院を受診。
椎骨動脈解離と診断され1~2週間ほど入院。(正確な病名は本人覚えておらず、話の内容から推測。)
血圧管理をしっかりするよう言われ退院したとのこと。

 

しばらくは毎月頭部MRIを行い、最近は2か月に1回の頭部MRI検査を行っていたそうです。
高血圧の治療に関しては、自分の希望している治療をしてくれる病院が今まで見つからず、数か所病院を受診したものの無治療のまま。
納得のいく治療をしてくれそうな病院をやっと見つけたとのことで、本日当院を受診しました。

 

来院時の血圧、160/105 mmHg。すぐに血圧を下げる必要のある状況でした。

 

椎骨動脈とは、首から頭に上がっていく2対の動脈のうちの1対。(もう1対の動脈は、皆さんご存知の頚動脈です。)この動脈がはがれたり、破れたりしたもので、脳梗塞やくも膜下出血の原因になります。もちろん命を落とす可能性も否定できません。

 

この病気を起こしながら、高血圧を放置。恐ろしすぎます。。。

 

たしかに病気の治療には、心底納得いくものと、そこまでではないものがあるかもしれません。ただし、病気によってはまず結果が大切な場合もあります。

 

今回は椎骨動脈解離という命に関わる大きな病気をすでに生じており、その後の治療で最も大切な一つが血圧コントロールなわけです。
血圧を下げないうちに、万が一命を落としたら、納得のいく治療を受けるチャンスはありません。
当院では、現在の治療の最優先課題が何であるかを、まずしっかりお伝えしていくつもりです。

 

あとから聞きましたが、20歳代から高血圧があり、ご両親にも高血圧や脳卒中を起こしている方がいらっしゃるそうです。
そのようなハイリスクの患者さんはどのようなことに気を付けるべきなのか、高血圧の治療をしながら並行して、学んでいってほしいと思います。

 

幸い、診察時にいろいろ話をした後には、食事の話なども含めてかなり治療に前向きになって頂けていたようです。 
大きな病院ではなかなかできない、治療の本来の意味やその方法についての説明も、十分行っていきたいと思います。

 

2017-08-28
<写真と本文の内容とは関係ありません>

【当クリニックでは、糖尿病・高血圧を中心に生活習慣病の診療の他、一般内科の診療や、健康診断も行っています。検査内容も含め、何かございましたら、お気軽にお電話ください。】

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院長経歴(プロフィール)

かまやち内科クリニック院長。元慶應義塾大学病院 腎臓内分泌代謝内科所属。予防医学医。 専門は、糖尿病・高血圧、その他の生活習慣病(脂質異常症、痛風(高尿酸血症)など。オーダーメイドの診療を心がけています。医療現場の真実と向き合い、医療のあり方を一緒に考えていきたい。ひとりひとりの幸せな人生に寄り添い、病気と闘い続ける医師でありたい。そんな想いを込めて日々、走り続けています。