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健康診断で早期発見を~糖尿病・高血圧患者さんの例《世田谷区目黒区池尻大橋、三軒茶屋、三宿、太子堂、駒沢大学、二子玉川、下北沢、下高井戸、駒場東大前、中目黒、表参道、恵比寿、代官山》
2015年2月15日

健康診断で早期発見を~糖尿病・高血圧患者さんの例《世田谷区目黒区池尻大橋、三軒茶屋、三宿、太子堂、駒沢大学、二子玉川、下北沢、下高井戸、駒場東大前、中目黒、表参道、恵比寿、代官山》

こんにちは。院長の釜萢です。

先日、たまたま会社で測定した血圧が 190/110 mmHgと異常高値であったため、当クリニックを受診された方(50代、女性)がいらっしゃいました。
その方はなんと、15年以上、健康診断を受けていない、とのことでした。
今回の血圧測定の件で、本人だけでなく、会社の同僚も、大きな衝撃であったことは、言うまでもありません。

この患者さんが受診した日、普段の食生活についての説明も、かなり怪しげなものであったため、
念のため、糖尿病に関する項目もチェックしておきました。

そして翌日。
検査結果を見て、愕然としました。
肝機能障害に加え、非常に重症な糖尿病。(あと一歩で緊急入院という病状でした。)
急いで本人に電話をし、検査結果の説明と、注意しなければならないことを伝え、早急に来院するよう説明しました。
結局、本人の来院時に本人と話し合い、すぐに入院やインスリン導入が可能な、大きな病院をご紹介しました。

2015-02-15(2)

今回のケース、なぜここまで危険な状態になってしまったか。
理由は複数あるのですが、何と言っても、15年以上、自分の健康状態をチェックしていなかった(健康診断を行っていなかった)ことが、最大の原因と考えられました。

一般的に、生活習慣病などの慢性疾患において、
入院などを検討する必要のある病状まで状態が悪化するのは、(特別な原因がない限り)、数日や数か月の変化ではありません。
もし、この患者さんが、毎年健康診断を行っていれば、このような状態まで、糖尿病や高血圧が悪化してしまっていた可能性は、極めて低いと言えるでしょう。

今回、この患者さんは、運よく一命を取り留めました。
・たまたま本人が、会社で同僚と血圧測定を行ったこと
・受診した当クリニックで、申告のあった高血圧のチェックのみならず、血液検査も行ったこと
・これだけ重篤な糖尿病・高血圧を患いながら、まだ狭心症・心筋梗塞や脳梗塞・脳卒中などを、発症していなかったこと
など、
いくつかのラッキーが重なったためでしたが、必ずしもラッキーが重なるとは限りません。
(経験上、むしろラッキーは重ならず、不幸な結果を招く患者さんの数の方が圧倒的に多いです。)

まずは、ご自身の健康に関心を持ち、年に一度の健康診断から始めることをお勧めします。

(当クリニックでは、健康診断・特定健診・世田谷区健診も行っています。
検査内容も含め、何かご質問などございましたら、お気軽にご連絡ください。
(電話をかける⇒03-6450-8506) 

2015-02-15(1)
(患者さんの年齢・性別・症状などは、個人が特定されないよう、変更して記載している場合がございます。ご了承ください。)

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院長経歴(プロフィール)

かまやち内科クリニック院長。元慶應義塾大学病院 腎臓内分泌代謝内科所属。予防医学医。 専門は、糖尿病・高血圧、その他の生活習慣病(脂質異常症、痛風(高尿酸血症)など。オーダーメイドの診療を心がけています。医療現場の真実と向き合い、医療のあり方を一緒に考えていきたい。ひとりひとりの幸せな人生に寄り添い、病気と闘い続ける医師でありたい。そんな想いを込めて日々、走り続けています。