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25歳男性が咳と呼吸苦(呼吸困難、息苦しさ)で来院【肺炎】(1)
2017年11月27日

25歳男性が咳と呼吸苦(呼吸困難、息苦しさ)で来院【肺炎】(1)

 

こんにちは。院長の釜萢です。

 

25歳の男性が、1週間前から咳が止まらないと当院を受診。

 

数週間前から、軽い咳が出始めていた。
一週間ほど前から咳が止まらなくなり、数日前から痰が絡むようになった。

 

咳き込むと息苦しさ(呼吸苦、呼吸困難)を生じるようになり、夜間に呼吸がゼーゼーするようになった。今までに記憶にない症状であった。

 

診察室での体温37.2℃。
SpO2 99%(血液中の酸素濃度:正常)
呼吸音は痰がからんだような異常音(湿性ラ音)。

 

急いで胸部X線を行うと、肺炎。まずは内服の抗菌薬(抗生剤)を処方し、症状が改善しない時は、すぐに来院するよう説明。念のため血液検査を行いました。

 

寒いスーパーの中で、忙しく仕事をしていたとのこと。過酷な労働環境のため、一年間勤務したものの、数日前からお休みしており、今後転職予定だったとのことでした。

 

本来、持病のない20歳代の若者が、通常の環境で仕事をしていれば、そう簡単に肺炎などにはなりません。

 

開業医として仕事をしていると、昔の感覚では一般の方々が簡単にはならないだろうと思うような病気で来院する方が、増えてきています。

 

診察をする我々も、以前の常識が通じないことが日常的にあることを、肝に命じて診療に当たろうと思います。

 

また若い働き盛りの方々も、若い自分たちは何をやっても大丈夫と高を括らずに、自分の身体や健康に関心を持ち、ある程度は慎重に対応することも大切なのではないかと思いました。

 

【25歳男性が咳と呼吸苦で来院【肺炎】(2) に続く。】

 

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<注:赤〇印の部位が肺炎>

 

【当クリニックでは、糖尿病・高血圧を中心に生活習慣病の診療の他、一般内科の診療や、健康診断も行っています。検査内容も含め、何かございましたら、お気軽にお電話ください。】

(電話をかける⇒03-6450-8506) 

 

(患者さんの年齢・性別・症状などは、個人が特定されないよう、変更して記載している場合がございます。ご了承ください。)

 

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院長経歴(プロフィール)

かまやち内科クリニック院長。元慶應義塾大学病院 腎臓内分泌代謝内科所属。予防医学医。 専門は、糖尿病・高血圧、その他の生活習慣病(脂質異常症、痛風(高尿酸血症)など。オーダーメイドの診療を心がけています。医療現場の真実と向き合い、医療のあり方を一緒に考えていきたい。ひとりひとりの幸せな人生に寄り添い、病気と闘い続ける医師でありたい。そんな想いを込めて日々、走り続けています。