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クリニックの休日診療(お正月当番含め)のメリット
2014年12月30日

クリニックの休日診療(お正月当番含め)のメリット

こんにちは。院長の釜萢です。

このたび、2015年(来年)1月2日に当クリニックで休日診療を行うことになり、
休日に体調を崩した場合、患者さんはどう対応したらよいかをまとめてみました。

まず、患者さんのよくある対応の例です。
(a)少し体調を崩したものの、これから迎える年末年始を前に、自宅で市販薬を飲みながら、なんとか治そうと、暖かくして早く眠る人。
(b)年末年始に大切な行事が入っているため、今日中になんとか治さなければならないため、休日診療を受診し、薬を処方してもらってくる人。
(c)明日以降のことなど考えられないほど体調が悪く、今の症状を軽減するため、必死に休日診療(大きな病院を含む)を受診する人。
などが、典型的なものかと思います。

次に、患者さんの受診する医療機関(クリニックを除く)を考えてみると
(1)どこの医療機関も受診しない
(2)大病院(救急指定ありの総合病院)を受診する
(3)休日診療所(区の診療所など)を受診する
となるかと思います。

まず、かなり多いと考えられる(1)について。
これは上の(a)の方々が当てはまるはずなのですが。
正直、これは本当におすすめできません。

もちろん、病状や重症度にもよりますが、リスクが大きく、また治るまでの期間が長くなる可能性が高いです。
さらに、症状が悪化したから医療機関を受診しよう、と思っても、連休のため普段かかりつけのクリニックは空いていません。

(2)のケースですが、わざわざ大病院を受診する方は、特殊な持病を持っていて、そこにかかりつけの患者さんか、(c)の症状が本当に重症な方が、場合によっては救急車で受診したりします。
(私も数年前まで某有名病院で当直していた時、連休に来院される方は大抵こんな方でした。)
また例外的に(b)であっても、社会的な立場が特殊なため、一般病院を受診することができず、そのような立場の患者さんを見慣れている、あるいは個人情報の管理がしっかりしている、これらの病院を受診される患者さんもいらっしゃいました。

これらの方々は、ここ以外、診てもらえるところはない、あるいは治療ができるところはありませんので、迷わずこちらを受診して下さい。
診察する側も、覚悟を決めて待っています。

そして(3)のケース。
こちらは上の(b)の方々に受診して頂きたいのですが、かなりの確率で(c)の方々も混じってきます。
本来(3)は重症な患者さんは診ることができないため、(c)の患者さんは(2)を受診した方が安全なのですが、(2)はとっても混んでいて待たされる、重症な病気をうつされるのではないか、などの理由で(3)を受診するようです。
結果的に(3)でうまく治ってしまえば問題ないのですが、一定の確率で重症化してしまう場合が存在するので、やはり診察する立場としては(c)の患者さんには(2)を受診して頂きたい。

大まかな分類を書きました。
そこで、《クリニックの休日診療を利用するメリット》を考えてみました。
つまり【私のクリニックの使い方】は、どうなるのでしょうか。
メリットとデメリットに分けてまとめます。

《メリット》
待ち時間が(大病院よりは)やや短い。
アクセスが良い。(これは特に当クリニックの場合。)
特殊な病気をうつされる可能性が少ない。
必要な日数の処方ができる(休日診療所では1日か2日しか処方できない場所がある。)
治りきらなかった場合のアフターフォローができる。
かかりつけの患者さんは、すでに病状がわかっている。
受診するための敷居が低い。

《デメリット》
重症な患者さんの対応はできない(一部の緊急検査、精密検査ができないため、必要に応じて、大病院に紹介状を書く。)

患者さんの立場からは、なかなかわかりにくい部分もあるかと思いますが、勇気を出して『まずは電話で聞いてみる!』というのも大切です。
(電話をかける⇒03-6450-8506) 

それでは、みなさまが楽しい連休ライフ(年末年始)を過ごせますよう、万全の態勢でお待ちしております!!

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院長経歴(プロフィール)

かまやち内科クリニック院長。元慶應義塾大学病院 腎臓内分泌代謝内科所属。予防医学医。 専門は、糖尿病・高血圧、その他の生活習慣病(脂質異常症、痛風(高尿酸血症)など。オーダーメイドの診療を心がけています。医療現場の真実と向き合い、医療のあり方を一緒に考えていきたい。ひとりひとりの幸せな人生に寄り添い、病気と闘い続ける医師でありたい。そんな想いを込めて日々、走り続けています。