こんにちは。院長の釜萢です。
当クリニックに通う高血圧患者さんには、血圧手帳という、自分の血圧測定したものを書き記しておく手帳をお渡ししているのですが、
今週の外来診療では、血圧が高くなったという患者さんが多くいらっしゃいました。
様々な原因がある中で、今年は寒くなるのが早い(この1カ月のうち、何度か寒い時期があった)ということも、大きな原因の一つになっているようです。
通院中の患者さんは、治療を開始して血圧が良い数値でコントロールされるようになり、ホッとしている方が多かったと思います。
ところがここへきて、再度血圧が上がってきてしまった。
どうしたことだろう?というわけです。
実は、血圧は気温とも大きく関連しています。
気温が下がると血管が収縮する。そうすると、血圧も上がります。
今週いらした患者さんは、この1カ月で気温が下がったときに、血圧が少し上がってきていたのを気にしていた。というわけです。
このことを説明すると、今まで(血圧を測ったことがなかったときには)気が付かなかった、という反応が少なからずありました。
このような新しい発見は、喜ばしいことだと思います。
高血圧の患者さんが、普段の血圧を知ること。また糖尿病患者さん(とくにインスリン治療中の患者さん)であれば普段の血糖値の変化を知ることは、治療の第一歩になります。
今まで関心のなかった自分の血圧が、季節によって変化すること(この変化には、かなり大きな個人差があります)を知ったら、どの時期にどの程度の血圧だと自分は調子が良いのかわかると、さらに良いですね。
いつも血圧をみてもらっている先生と、ご相談してみるのもよろしいかもしれません。
【当クリニックでは、糖尿病・高血圧を中心に生活習慣病の診療の他、一般内科の診療や、健康診断も行っています。検査内容も含め、何かございましたら、お気軽にお電話ください。】
(患者さんの年齢・性別・症状などは、個人が特定されないよう、変更して記載している場合がございます。ご了承ください。)
【この記事をお読みの方には、こちらの記事もよく読まれています】
↓ ↓ ↓
【貧血/発熱/難病】動悸・息切れ・呼吸困難が2週間続いた22歳男性。
☆役に立つと思った記事は、シェア・リツイートして頂けると嬉しいです☆