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院長コラム

絞扼性イレウス(腸閉塞):腹痛をきたす緊急度最高レベルの病気です

 

こんにちは。院長の釜萢です。

 

以前、当クリニックでも経験したことのあるイレウス(腸閉塞)。
大学病院時代には、さらに重症なイレウスも経験しました。

 

イレウスといっても、原因によって重症度には幅があり、対応もかなり変わってきます。
イレウスの患者さんを診察したとき、最も重要かつ迅速な対応が求められるのが、手術の必要があるかないかの判断です。
この点において、手術、とりわけ緊急手術が必要となる絞扼性イレウスは、非常に緊急性の高い疾患ということになります。

 

この絞扼性イレウスがなぜ緊急手術が必要なほど、危険な病気なのでしょうか。

 

そもそもイレウス(腸閉塞)とは、何らかの原因により腸内容の通過障害がおこり、腸液、ガス、糞便などが腸内腔に充満し、排便や排ガスがなくなり、腹痛、嘔吐、腹部膨満などの症状が出現する病気のことです。

この腸閉塞の原因は大きく二つに分かれます。

一つは腸管の器質的な病変により腸管内腔の狭窄、閉塞を起こすもので、これを機械的イレウスといいます。
もう一つは、機能的イレウスとよばれるもので、腸管の器質的な原因がなく、腸管を支配する神経の障害により腸管の動きが悪くなり、腸管内容が停滞するものです。

 

絞扼性イレウスは、腸管の閉塞とともに、腸管に栄養を送っている血管も圧迫され、腸管壁の血行障害を起こし、腸管が壊死に陥ります。
そのため、激しい腹痛を訴え、全身状態が急速に悪化する事があります。

 

絞扼性イレウスの頻度はそれほど多くはありませんが、万が一の時、対応の遅れが命取りになる病気でもありますので、
いつもと違う腹痛などを生じた場合には、まずはお近くの医療機関を受診することをお勧めします。

 

 

【当クリニックでは、糖尿病・高血圧を中心に生活習慣病の診療の他、一般内科の診療や、健康診断も行っています。検査内容も含め、何かございましたら、お気軽にお電話ください。】

(電話をかける⇒03-6450-8506) 

 

(患者さんの年齢・性別・症状などは、個人が特定されないよう、変更して記載している場合がございます。ご了承ください。)

 

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