こんにちは。院長の釜萢です。
最近、γGTP高値の患者さんが数名受診しており、ちょっと気になったことがありました。
その中で、γGTPが特に高値だったお二人は脂肪肝(脂肪性肝炎の疑い)でしたが、同じ脂肪肝といっても、違う原因から生じる脂肪肝です。
1人は、大量飲酒(アルコール)が原因の、アルコール性脂肪肝。
もう一人は、糖尿病と脂質異常症(=高脂血症:コレステロールや中性脂肪が高い病気)を持った肥満症の患者さんで、それらが原因の非アルコール性脂肪肝。
脂肪肝はその一部が肝硬変、さらには肝細胞癌(肝臓がん)になるということが重要ですが、脂肪肝ががんになる病気だということはあまり知られていないように感じます。
さらに人間ドック受診者の20−30%が脂肪肝との報告もあり、決して少なくない方が脂肪肝の指摘を受けていることも、脂肪肝が「ありふれた病気」=「それほど特別な、重大ではない病気」という認識に結びついているのではないかと推測しています。
脂肪肝・脂肪性肝炎の多くが過栄養や過剰飲酒と運動不足による生活習慣病を背景として発症してきます。
つまり、日常生活において、生活習慣に配慮することで、これらの病気を予防することも可能です。
バランスの良い食事、適度な運動を継続し、適正体重を維持すること。
また、過度の飲酒、喫煙を控えることなどを心がけ、脂肪肝にならないように注意しましょう。
(毎年の健康診断で、肝機能のチェックをすることもお忘れなく。)
【当クリニックでは、糖尿病・高血圧を中心に生活習慣病の診療の他、一般内科の診療や、健康診断も行っています。検査内容も含め、何かございましたら、お気軽にお電話ください。】
(患者さんの年齢・性別・症状などは、個人が特定されないよう、変更して記載している場合がございます。ご了承ください。)
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