こんにちは。院長の釜萢です。
最近、まれな病気の患者さんを診察する機会が増えています。
先日、糖尿病と高血圧、脂質異常症を健康診断で指摘された30代の女性患者さんが当クリニックを受診しました。
とくに高血圧が重症であったため、高血圧の原因となるホルモンが異常に分泌されている病気(二次性高血圧)はないか、検査したところ、
副腎と下垂体(いずれもホルモンを分泌する臓器)から出ているホルモンがとても少ないことがわかりました。
その患者さん、問診の際に月経(生理)不順があると言っていたのですが、よくよく聞いてみると若いころから年に1回しか生理が来ないとのこと。
そのため、婦人科からお薬を処方されていました。
下垂体から分泌される、卵巣を刺激するホルモンが少ないと、女性ホルモンが十分分泌されずに月経不順(無月経)になります。
現在、このようなことが起こっていないか、内分泌科の詳しい検査のできる医療機関で、検査をしてもらっています。
糖尿病、高血圧が専門の私の場合、これらの病気はホルモン(内分泌)が深く関わっており、それらに関するホルモンの検査は随時行っています。
今回のように、脳下垂体や女性ホルモン異常まで関係してくることは、かなり稀なケースではありますが、しっかり診断していきたいと思います。
女性の皆さまには、たかが月経(生理)不順と高を括ることはせず、妊娠の可能性も含め、早めに婦人科を受診することをお勧めします。
【当クリニックでは、糖尿病・高血圧を中心に生活習慣病の診療の他、一般内科の診療や、健康診断も行っています。検査内容も含め、何かございましたら、お気軽にお電話ください。】
(患者さんの年齢・性別・症状などは、個人が特定されないよう、変更して記載している場合がございます。ご了承ください。)
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