こんにちは。院長の釜萢です。
北陸から都内に引っ越してきたため、新しい病院を探して当院を受診した73歳の女性。
40年ほど前から、高血圧と脂質異常症がありましたが、5年ほど前に狭心症(心筋梗塞)を起こして、何とか一命を取り止めとのことでした。
現在もステントが留置され、血をサラサラさせる薬を内服中です。
お話を伺うと、やはり地方ではあまり定期的な検査は行われておらず、高いとわかっているコレステロールも、年に1度か2度、血液検査をするだけで、データが悪くても同じ薬が処方され続けていたとのこと。
せっかく病院に通院しても、しっかりと管理されていないと、効果は半減してしまいます。
数年前に起こした狭心症も、もし高血圧、脂質異常症が的確に管理されていたら、今どうだったかな…なんてことも頭の片隅をよぎります。
高血圧、脂質異常症は糖尿病と並び、典型的な生活習慣病です。
これらは基本的には、はっきりした自覚症状が出ないことが多いです。
しかしながら、この方のように、コントロールが悪い状態が続くと、突然、心臓病や脳卒中などの命に関わる病気に襲われます。
自覚症状のない生活習慣病の患者さんたちを、いかに自分から前向きに治療を行う方向に変えていくか、この分野を専門としている医師の腕の見せ所であり、永遠の課題でもあります。
この患者さんはまだ都内の生活に慣れていないため、一段落したら、しっかり治療を進めていこうと思います。
【当クリニックでは、糖尿病・高血圧を中心に生活習慣病の診療の他、一般内科の診療や、健康診断も行っています。検査内容も含め、何かございましたら、お気軽にお電話ください。】
(患者さんの年齢・性別・症状などは、個人が特定されないよう、変更して記載している場合がございます。ご了承ください。)
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